The Beatles Last Concert at Candlestick Park 1966
52年前の今日、1966年8月29日は、ビートルズが最後のツアーコンサートを行った日です。その後の談話で「自分たちの音が聞こえない歓声の中で毎日ツアーをやっているとバンドが上達しない」という言葉は有名ですね。彼らにとって余りあるアイデアを表現できない状況に、もどかしさと焦りを感じたのでしょう。その後ビートルズはスタジオにこもり、数々の名盤を生み出していくことになります。
場所はサンフランシスコにあるキャンドルスティック・パーク。このスタジアムはもともとMLBのサンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地として使用されており、その後はMFLのフォーティーナイナーズのホームとして愛された場所です。身近なところでは、日本人メジャーリーガーの野茂英雄のデビュー戦もここでしたね。多くのドラマを生んだこのスタジアムも、老朽化を理由に2014年、解体されてしまいました。
さて、ビートルズにとって岐路となった1966年ですが、この頃から彼らのファッションがとてもカッコよくなるのです。数年前、英国の片田舎から文字通り楽器を担いで上京したむっさい4人の若者は、あれよあれよという間にスターダムにのし上がり、世界一の人気者になります。マネージャーのブライアン・エプスタインは彼らにブラック・スーツを着用させ、”ファッショナブル”なイメージを作ろうとしますが、何とも”馬子にも衣裳”な感じが拭えないのです。しかしこの頃になると、垢ぬけるというか、洗練された雰囲気がグンっと出てきます。着こなしも表情も自然で、とてもオシャレな青年になります。
ビートルズというとブラック・スーツが印象的で、世界中のトリビュート・バンドがこぞって衣装にしています。私たちFABRICKも結成から随分と経ちました。むっさい広島の若者が、ほんの少しだけ有名になりました。そろそろブラック・スーツを脱ぎ、洗練された衣装を考えてみようかと思案しているところです。
乞うご期待!